保育理念
子どもたちの最善の利益を最優先し、養護と教育が一体となった保育をすすめます。
保育方針
すこやかな心身と生きる力の素地を育みます。
保育目標
「見守る」「ほめる」「対話する」ことを基本に、
- 「愛情」をかけ、
- 「しつけ」をし、
- 「すこやかな身体」、
- 「心と言葉」、
- 「自立と協調」性を育み、
- 「自己解決」できる子どもたちを育てます。
特徴1 思いっきり遊ぶ
乳幼児期の子どもたちは毎日が「あそび」です。子どもたちは遊びのなかで育ちます。保育士やお友達との関わりを通して、たくさんのことに気づきます。遊びを通し、「感性・積極性・集中力・運動能力・協調性・意欲」などバランスよく身につけ、年齢・月齢に合わせた遊びを十分に楽しみます。
1.「お散歩」であそぶ
一人で歩けるようになった子どもたちは、じっとしていられません。もっと大きな世界を冒険したくなります。そんな時、ソラーナの近所には公園があります。
広い公園で思いっきり身体を動かせば、きっとお腹はぺこぺこ・・・。「おかわり!」の声も聞こえてきます。
2.「自然」とあそぶ
雨の音、土のにおい、風の気配、虫の声など、子どもたちのまわりにはたくさんの自然があります。保育園の隣には公園があり、少し足を延ばせば自然を体感することができます。また、季節ごとの空や雲、暑さ寒さも、ちょっとした言葉がけで子どもたちの好奇心を刺激します。子どもたちが感じた自然をご家庭でも味わっていただき、共に自然や環境への気づきを育みます。
3.「手や指先」とあそぶ
「手は第二の脳」と言われるほど、脳の機能に関係しています。指先の能力は、知能だけでなく「心」や「性格」にも関わる基本的な能力です。つまむ・にぎる・ねじる・ひっぱるなど指先を使う遊びをすることで脳を刺激します。一人でお座りできるようになれば、両手を使うことができ遊びはどんどん広がっていきます。指先の遊びをたっぷり経験させ、自立への土台を育みます。
4.「からだ」をつかってあそぶ
自立には順番があります。「肉体的な自立」→「心の自立」→「知的な自立」の順にレベルアップしていきます。
肉体的な自立を安定させる「手足の運動能力」をしっかり育てることは、とても大切です。子どもたちの発達段階を基に、「あるく・とぶ・ぶらさがる・なげる・ける」などの遊びを十分に楽しみます。
5.「目で見て」あそぶ
見る能力と指先の能力を同時に使うことで、「見る」→「観る」へと育ちます。これは、自立や感性の基盤となるとても大切な能力であり、「学ぶ力」や「思考力」とも深く関わっていると言われています。子どもたちは元来自分の目で見て考えて行動する力を持っています。自由な空間と、満足のできる時間、適切な遊具などの環境を整えることで、「見て、考え、行動する力」を育てます。
6.「ことば」であそぶ
人は言葉でコミュニケーションをとり、感情や意志を表現します。子どもが自ら発話できない時期でも、他者が発する言葉を、それぞれの場面で意味を成す文章としてイメージできるようになると、子どもは相手の話す内容を十分に感じ取ることができるようになります。このように、言葉を聞いて場面として感じ取る能力が最初の「言語能力」です。ごっこ遊びや絵本の読み聞かせ、パネルシアターなどで「みる・きく・さわる」ことによって、言語能力を刺激します。音声による言葉がイメージできるようになると、次に文字に気づき、そしてやがて文字にも興味を持ち始めます。一人ひとりの発達に合わせ、無理なくことば遊びを楽しみます。
7.「かず」であそぶ
広い視野が判断力・思考力・創造力を生み出します。さまざまな物の中でどれが一番大きい物かを感じ取る力や、どれが一番多いかを感じ取る力などを育み、次に関係性を把握する力を養います。単に「1・2・3(イチ・ニ・サン)」と読めることや「1+1=2」と言えることではなく、「かず」の概念を育みます。
特徴2 土台をつくる
ご家庭とも連携を図り共通のしつけに努めます。普通のことが普通にできること、これは、人間として成長していくうえにおいてとても大切な素養(土台)となります。
以下のしつけ等を根気よく行っていきます。ご家庭でも同様のしつけを心がけていただけるようお願いいたします。
1.しつけ
①あいさつ
・次のようなあいさつが元気よくできるように促します。
「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」「ありがとう」「ごめんなさい」「行ってきます」「おやすみなさい」「かして」「いれて」など
②返事
・「はい」とハキハキ元気よく返事をする。
③くつをそろえる
・くつやトイレのスリッパをきちんとそろえて脱ぐ。
④立腰(りつよう)
・背筋を伸ばして正しい姿勢で座る。
⑤食作法(じきさほう)
・食に感謝する。
・「いただきます」「ごちそうさま」を言う。
・口を閉じて食べる。
・ひじをついて食べない。
・お茶を飲むときには箸を置く。
・箸、フォーク、スプーンなどを正しく使う。
2.基本的生活習慣の確立
①食事
・登園前に家で必ず朝食を食べる。
・食べる喜びを味わい、みんなと楽しく食事をする。
・よく噛んで食べる。
・なるべく好き嫌いをなくす。
・食材に対する知識や関心を高める。
②排泄
・毎朝の排便習慣を身につける。
・トイレでの排泄に関心を持つ。
③睡眠
・早寝早起きの習慣を身につける。(夜は遅くとも9時には寝る。)
④衣服の着脱
・衣類の着脱に関心を持つ。
・自分でやろうとする。
⑤清潔
手洗い・うがい・洗顔・歯磨き・鼻かみをする。
⑥お手伝い
食事の後片付け・清掃・年下の子の面倒見などが能動的にできる。
3.五感を磨く
「視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚」を刺激し、行動を引き出すことは、乳幼児期にはとても大切です。
「みる・きく・さわる」を中心に五感に働きかけることで、自ら進んで「やってみたい」という気持ちを引き出します。こうした体験は、記憶に定着しやすく、また長期記憶として長く残ります。
①視覚
赤ちゃんは、人の顔を好み、「目」のような丸い物体をじっと見つめます。また、目を合わせて感情を共有します。子どもたちの視覚を刺激し、手を伸ばしたり目的のところまで歩いたりする筋肉運動を促すとともに、目で見て、手でさわって外の世界との接点と知識を増やします。
②聴覚
赤ちゃんは鳥の鳴き声よりも人の声、特にお母さんの声に反応します。保育者が抑揚のある優しい言葉がけを心がけることで、コミュニケーションの素地を育てます。
③触覚
子どもは、不安になったときに信頼できる人にしがみついたり、抱っこしてもらったりすると不安がなくなり、安心してやる気が出てきます。このような愛着関係をしっかり築きます。
④味覚
味覚が分かるのは、舌の表面の感覚器(味蕾)が刺激されるためです。食材の持つ本来の味や特徴、舌触りなどを体験します。
⑤臭覚
自然の中にあるにおいや、ご飯のにおい等、生活の中にあるさまざまななにおいを体験します。
特徴3 あふれんばかりの愛情を注ぐ
保護者や保育士が子どもたち一人ひとりにあふれんばかりの愛情をもって関わり、十分に認めることにより、子どもたちには自信と自己肯定感が芽生えます。まわりの大人に愛されているという自覚が自信となり、まわりの大人への信頼を育みます。そうして、こうした自己肯定感や自信によって、いずれ子どもたちにはお友達や他人へのいたわりの気持ちが芽生えます。3歳になるまでに基本的生活習慣を身につけ、自分の言いたいことを言葉で伝え、相手の言うことを理解できるよう、愛情をたっぷり注いで自立の心を育みます。
一人ひとりをみつめる
抱きしめることは愛情を伝える一番の方法です。成長過程の子どもたちには「大事にされたい」「ほめて欲しい」「認めて欲しい」という欲求が内在しています。子どもたち一人ひとりの「今」をしっかり見つめ、まずは無条件に許容し、そして個々の発達に応じて適切に働きかけることを大切にしていきます。
認める=「おうむがえし」
まずは、子どもたちの言葉をそのまま返す(おうむ返しする)ことが、子どもたちを「認める」「受け入れる」第一歩です。このことは、通常お母さんは赤ちゃんが生まれたときから自然に行っています。子どもと大人が見つめ合い、言葉をそのまま返すことから、他者とのかかわりの中で認められる喜びが生まれ、やがて自己肯定感が育つ段階へと成長していきます。
褒める
何かができたとき、子どもたちは、「すごいでしょ!」と自信満々の笑顔になります。そんなときに、まわりの大人たちがいっしょに喜び、ほめることで、子どもたちには達成感が芽生えます。達成感は次への意欲となり、そして小さな成功体験の積み重ねが、確実に子どもたちの自信を育みます。私たちは、「ほめる」ことを大切にしていきます。